コンセントから供給される交流電圧から直流電圧に変えるには、電源装置が必要です。しかし、配線の接続方法によっては性能に影響を与える可能性があります。今回は、配線接続が性能に与える影響や正しく配線する方法を確認していきましょう。
配線接続とは
配線接続とは、交流電圧から直流電圧に変換する電源装置と電子機器をつなぐものです。単にコンセントと電子機器をつなぐだけと考えられがちですが、誤った方法で配線を接続すると性能に影響を与えるおそれがあります。場合によっては、電源装置の故障、火災や感電を発生させる危険性もあります。
電源性能への悪影響
間違った方法で配線接続してしまうと、電源性能に悪影響を与えるおそれがあります。ここでは、電源性能に与える影響を確認していきましょう。
配線による抵抗
配線による抵抗を回避したいなら、配線はできる限り短く太くすることが必要です。配線につなぐケーブルが短すぎたり太すぎたりすると、ケーブル自体が発熱して火災を起こす可能性があります。
ノイズの影響
配線が長くなると電子機器から出される電波や信号を拾ってしまい、ノイズの原因になる場合があります。また電源ケーブルを一つにまとめるのもノイズの原因になるため注意しなければいけません。
正確に配線する方法
正しく配線接続できないと、電源性能に影響を与えるおそれがあります。電源性能に影響を与えないために配線を短く太くすることが大切です。しかし、それ以外にも注意すべきポイントがあります。正確に配線する方法を確認していきましょう。
グランド(GND)を共通で接続しない
電源の出力状態が変わると、回路動作に影響が出る可能性があります。コモンモードノイズも起こり、電源装置や電子機器の誤作動につながる可能性もあります。コモンモードノイズの影響を受けないためにもグランドを共通で接続しないことが必要です。
配線をできる限り短くする
配線が長くなると、回路動作に影響が出る可能性があります。いわゆる共通インピーダンスと呼ばれるもので、ひとつの回路動作が別の回路動作に影響を与えてしまう現象のことです。このような影響を回避するためにも配線は短く太くしましょう。
まとめ
配線接続のやり方によっては、電子機器や電源装置に悪影響を及ぼすことが予測されます。正しく配線を接続できないと共通インピーダンスノイズが発生したり、電源性能に影響を与えたりするおそれもあります。このような問題が起きるのを回避するためにも正確に配線をつなぐことが大切です。
参考: