これから技術者を目指す方にとって、さまざまな電子部品や材料などに触れる機会が多くなりますが、パイロットランプとよばれる電子部品をご存知でしょうか?別名確認表示灯ともよばれ、日常においてもしばしば見かけることの多い電子部品です。
ここでは、パイロットランプの基礎知識から、パイロットランプを取り扱うメーカーをピックアップしましたので、それぞれ紹介していきます。
このページの掲載情報は2022年12月時点の内容です。
●パイロットランプの基礎知識

パイロットランプとは、別名「確認表示灯」ともよばれ、電気回路に電圧が加わったかどうかを確認するための小型ランプのことをいいます。主にスイッチの連用枠に取り付けられます。
点灯方式は3種類あり、特徴は次のようになっています。
・常時点灯:スイッチの状態に関係なく常にランプがつく
・同時点灯:対象器具が点灯していれば点灯する
・異時点灯:対照器具が点灯してれば消灯する
パイロットランプが使われる主な目的ですが、暗い場所でパイロットランプが点灯することにより、スイッチの場所が探しやすくなり目印になります。各家庭でも一度は目にしたことがあるという人も多いと思います。
またもう一つの目的は、電気機器が正常に動作しているかを確認できるという点です。
パイロットランプは、スイッチと一体になっているものが主流で、パイロットランプだけ設置するといった例はあまりありません。
パイロットランプに関しては、第二種電気工事士の資格試験でも問われることが多く、実技試験では実際にパイロットランプの取り付け方などが出題されます。
●パイロットランプのおすすめメーカー6選
日本国内では、パイロットランプを製造しているメーカーがさまざまあります。ここでは、パイロットランプを取り扱っているメーカーを紹介していきます。
*山口電機工業株式会社

山口電機工業は1946年に設立され、主に自動車の各種スイッチや照明器具などの開発、製造を行っている会社です。山口電機工業では一般的なパイロットランプの他に、省エネ効果のあるLEDパイロットランプも取り扱っています。
*アールエスコンポーネンツ株式会社

RSコンポーネンツはパイロットランプをはじめ計測器や工具、電子部品や消耗品などを幅広く取り扱っております。
創業以来80年以上にわたり、エンジニアに商品やソリューションを提供し、お客様がより効率よくビジネスを展開できるようサポートを続けています。人々がより豊かな生活を送るための養成と先行的な解決手段を通して、サステナブルな社会の実現を目指しているとのことです。
*マルヤス電業株式会社

マルヤス電業は長野県の南信州に位置する、日本アルプスなど大自然に恵まれた環境の中で1960年に創業した会社です。約60年にわたり、操作スイッチのメーカーとして名を馳せ、安定性や耐久性、使いやすさにこだわったものづくりを行っています。
マルヤス電業が取り扱っているパイロットランプは、盤用表示灯のAシリーズや小型表示灯のDB・FB・NBシリーズなどといったラインナップを展開しています。
*株式会社三成電器製作所

三成電器製作所は、表示灯を主力製品とし、スイッチやハーネスといった電子部品の製造、販売を行っています。
創業は1969年と歴史は長く、本社は東京都大田区に所在しています。表示灯については、信号や看板といった分野でも広く使われており、LEDをはじめネオンや白熱球といった製品も提供しています。
*キムラ電機株式会社

キムラ電機は、創業1927年の老舗の制御機器メーカーです。取り扱っている製品は、LED角形表示灯やLED丸型表示灯、LED光源などがあります。創業時は、喜村電機商会という名前でしたが、1960年に現在の社名に変更しました。最新の技術を取り入れ、高品質な製品製造を行っており、制御機器メーカーのパイオニアとして名を馳せています。
*株式会社コールトロール

コールトールは、本社を埼玉県に所在とし1985年に設立された会社です。電子制御装置の設計や製造を行っており、海外へも販路を見出し海外の電子部品を輸入し販売も行っています。
製造事業においては、海外の部品メーカーを綿密に調査してコストダウンをはかり、メーカー直輸入の実現によって、品質の高い部品を安く提供しています。