高電圧コネクタは、電圧負荷がかかる産業機器や医療機器などに使用されています。しかし、高電圧コネクタはいくつか種類があるため、それぞれの違いを理解して選ぶことが大切です。今回は、高電圧コネクタの種類や使用時の注意点を解説します。
高電圧コネクタとは
電気回路を接続するためのコネクタです。高電圧コネクタとしての明確な規格や業界基準はなく、電圧定格は製品によって異なります。簡単に取り外せるため、配線接続のようにネジ止めをおこなう必要はありません。高電圧コネクタを使用すれば、装置移動や配置換えを簡単におこなえます。
高電圧コネクタの種類
高電圧コネクタといっても複数の種類があります。それぞれの特徴を確認しましょう。
BNC(Bayonet Neill Concelman)
一般的なコネクタ形状です。バヨネット・ロック方式と呼ばれるネジでケーブルがしっかり固定されているため、取り外しが簡単におこなえます。ただし、特性インピーダンスが異なる接続をすると、電気を送れなくなるので注意が必要です。
SHV (Safe High Voltage)
RFコネクタの一種で、BNCコネクタよりさらに高電圧への対応が可能になります。形状が独特でコネクタの絶縁体が本体から飛び出しています。バヨネット・ロック方式でBNCコネクタと似ていますが、互換性がないので結合できません。
高電圧コネクタの注意点
高電圧コネクタを使用するときは、いくつか注意すべきポイントがあります。場合によっては、コネクタの端子が変形したり火災の原因になったりする可能性もあるので注意が必要です。ここからは、高電圧コネクタの注意点を確認していきましょう。
定期的なメンテナンス
高電圧コネクタは、定期的にメンテナンスをおこないましょう。高電圧コネクタは差し込み状態によっては、配線同士が接触して短絡が起こる可能性があります。端子の曲りや変形がないか、定期的にメンテンスして確認を怠らないようにしましょう。
燃える物を置かない
高電圧コネクタに金属クズが付着すると、絶縁部分に穴があいてショートする可能性があります。周囲に燃えやすいものがあると、火災の原因になるかもしれません。高電圧コネクタの周囲には燃える物を置かないように注意しましょう。
まとめ
産業機器や医療機器など高電圧機器の接続には、高電圧コネクタが欠かせません。ただし、使い方を間違えると短絡を起こしたりショートしたりなどトラブルが発生する可能性があります。使用上の注意点を理解したうえで安全に使うことが大切です。
参考:
http://bs-network.co.jp/bizphonedictionary/bd3Bayonet_Neill_Concelman.html